「シナリオ:★★★★★★★★★★+」
「エロさ :★★★★★★★☆☆☆」
「ゲーム性:★★★★★★★★★☆」
どうも「抜き助」です。
今回はシナリオ特化の名作RPG「Demons Roots」の紹介・感想です。
サークルは「深爪貴族」さん。発売日は2021年11月19日。
勇者に敗北した魔族の復讐劇を描く神シナリオな同人ゲーム。
魔族は1000年もの間「闇の世界(地底)」に追いやられていまして、ついにこの度「人間界(地上)」へ宣戦布告だ!ってお話。
主人公は「デスポリュカ」という人間っぽい見た目の女の子(魔族)。
だから視点としては魔族視点。
ただ、いざ地上に出てみるとそこは「奴隷制度」が当たり前のやばい世界。
何やかんやでお人好しなデスポリュカは「魔族の復興」と「奴隷解放」を掲げて進撃する。
簡単なあらすじはそんな感じ。伝わってたら嬉しい。
感想:GOODポイント
予測不能な物語
物語の主な流れとしては領土を徐々に広げていく形で進行していきます。
でも魔族側は結構平和的。領土を治める長を「倒す」のではなく「洗脳」する方法を選択します。
これには理由があって、1000年前に魔族が負けた際には暴力的な侵攻で痛い目にあったから。(同じ過ちをしないため)
とまぁそんな感じで侵攻を進めていくんですが、その過程でアホみたいに展開が切り替わっていく…。
正直言って予測不能。「この先どうなるんや?」ってついつい先が気になってしまう。
詳しくはネタバレになるから言えないけど、途中で世界観自体が変わったりもする。
しかもめっちゃボリューミーで壮大。よくまとめたなぁと感心しました。
今まで遊んできた同人ゲームの中でシナリオは最高峰。というか断トツでトップです。
カリンカ編で涙腺崩壊
このゲームでは領土を広げていく中で個性豊かな奴隷(仲間)がPTに加わる。(奴隷じゃないのもいる)
「仲間になるまで」をしっかり描いていくスタイルなので、かなり感情移入してしまうタイプ。
中でも上の画像の赤い髪の女の子「カリンカ」ちゃんの物語は別格。
どんなに辛い環境でも笑顔の絶えない良い子なんですが、あまり評判はよろしくありません。
その理由、その他諸々はさすがに言えない。ネタバレなしでぜひ遊んで欲しい。
同人ゲームで泣いたなんて初めてでした。正直舐めてた。
君も舐めてかかるといい。そして泣くといい。
迫力のある戦闘演出
戦闘はターン制のよくあるやつ。なんだけどめっちゃ面白い。
スキルがよく考えられてるから「脳死で通常攻撃しとけばいいや」ってなりません。
ってかそもそもそれじゃボスなんかは倒せないと思うし、かと言って難し過ぎるってわけでもない。
バランスはかなりいい方。
しかもテンポがよくて雑魚敵が苦にならない点も嬉しい。サクサクです。
そんでもって奥義の演出がめっちゃかっこいい。
奥義っていうTPを消費して繰り出す大技があるんだけど、画像のようにカットインが入る。
もちろんキャラクターそれぞれにカットインがあって、どれも最高にクール。
極めつけには戦闘BGMが頭おかしいくらいかっこいい。脳汁ぶっしゃーってなる。
まぁ作曲家が「Shade」さんっていう「戦国ランス」とかを作曲した人だから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。
同人ゲームとしては珍しくサントラなんかも出てる。
BADENDモードの作り込み
このゲームには「BADENDモード」っていうクソゲーがある。
クソゲーって言っても面白くないって意味じゃなくて、公式が「闇のクソゲー」って言ってる。
このモードは超理不尽に作られていて、「脱出ゲー+覚えゲー」みたいな感じ。
道中で手に入る鍵やアイテムを駆使して進む「エロ主体のコンテンツ」です。
正直最初は「何だこれ」って感じだったけど、やればやるほど進み方がわかってきてハマる。
エロCGもいっぱい用意されてるから遊んでみよう。(やらなくても全クリは出来る)
ただ内容は結構ハードだから苦手な人にはきついかも。自分は好き。
圧倒的ボリューム
ちょっと見えにくいけど、画像下の赤枠が自分のプレイ時間。
なんと「60時間」を超えている。(キモい)
ただ自分は探索とか含めてしっかりやる方だから、人よりかは時間がかかるタイプ。
でも普通の人でもクリアするだけで多分30~40時間はかかると思う。それぐらいボリューミー。
やり込もうと思えば100時間近くは遊べるんじゃないかな。
実績埋めもあるし、クリア後に追加される要素もあるし、強くてニューゲームなんかもある。
間違いなくコスパは最強。セール時は狙い目。
感想:BADポイント
エロが少し弱い
シナリオ面では最強クラスだけどエロは正直普通。というか物足りない。
まぁそもそも「全年齢向けモード」とか搭載されてるぐらいだから、ほんとにシナリオで勝負したかったんだと思う。
別に抜けないとまでは言わないけど、あくまで物語を追いかけながら微エロを楽しむ作品だと思いました。
なので抜き目的で買うなら注意が必要。というかおすすめしません。
「抜きたい」だけなのであればもっとエロい同人はたくさんあります。
ドレミファッキングダムが単調
このゲームには「エロ主体のコンテンツ」として「ドレミファッキングダム」という場所があります。
簡単に言うと「ガチャを引いてレアリティに応じたエロCGを見る場所」なんですが、これがどうも単調でやる気にならない。
言い方は少し悪いですが、ただの紙芝居を見せられている感覚でした。
でも作り込み自体はかなり凝っていて、ここ限定の衣装とかもあるので最初は新鮮で楽しめます。
ただ自分は何でかあまり好きではなかった。(CGは綺麗だけど)
全クリの条件でも何でもないので、終始訪れることはあまりありませんでした。
一部のCGがちょっと雑
最初に言っておくと、物語に関わるCGはほぼ全て綺麗です。(一部怪しいのもあるけど、雰囲気には合ってる)
あとは「ドレミファッキングダム」もまぁ綺麗。
ちょっと気になったのは「BADENDモード」の一部CGです。
まぁシステム的に結構な枚数のCGが必要なので仕方ないとは思うけど、「何かいきなり雑になったな」って思いました。
ただ「見せ所」といった場面のCGは綺麗なので、人によっては気にならないかもしれません。
感想まとめ
総評としては「神ゲー」。
正直ゲーム面があまり面白くなかったとしても神ゲーだと思う。
それぐらいシナリオがいいし、余裕の「殿堂入り作品」。
ちなみになんだけど、実はこのゲーム「深爪貴族」さんの過去作「King Exit」と話の繋がりがある。
時系列的には「Demons Roots」が「King Exit」の10年前のお話。
そうなると「King Exitをやってからの方がいいのか問題」が出てくると思うけど、結論としてはやらなくてもOK。
もちろんやった方がより楽しめることに間違いはないけど、「Demons Roots」単体でも十分成り立ってます。
なので個人的には「Demons Roots」をやってみて、「King Exit」が気になるようであれば遊ぶってのがおすすめ。
ただまぁもちろん判断は各々に任せます。
以上、読んでくれてありがとう!
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