「シナリオ:★★★★★★★★★★」
「エロさ :★★★★★★★☆☆☆」
「ゲーム性:★★★★★☆☆☆☆☆」
どうも「抜き助」です。
今回はもっと売れるべき良作「The Monstrous Horror Show」の紹介・感想です。
サークルは「蟹ヘッドクラブ」さん。発売日は2022年2月25日。
デカチンの大男に追いかけ回される同人パニックホラー。
ホラーと言っても特に怖くはなく、その中身はコメディ要素の強いほのぼのゲー。
グロやリョナといった表現もほぼなく、痛そう系が苦手な人でも安心な作品となっている。
ゲームとしては廃病院からの脱出を試みる横スク探索RPG。
友情がテーマとなっており、4人のヒロインからなるグッとくる物語に注目。
マップを探索しながら謎を解き、没入感の高いイベントを楽しもう。
感想:GOODポイント
廃病院からの脱出劇
物語の舞台は廃墟となった病院「譜音病院」。
画像の女の子「明内陽子」は謎の手紙を解読し、「初毬始」を探しにここに訪れる。
ちなみに陽子は友達がいないメンヘラで、始は同じ学校の知り合い(後輩)だ。
陽子は始と友達になりたいという密かな想いがあり、謎の手紙の差出人は始だと思い込んでいる。
つまりは「遊びに誘われた」という勘違いなのだが、そんなことはつゆ知らず病院内へと侵入。
しかしながらそこにいたのは始ではなく、殺意剥き出しの謎の大男だった。
陽子は死物狂いで逃走し、ようやくこの手紙の差出人が始ではないことに気が付く。
そうと分かればこんな場所に用はなく、早々にこの病院から立ち去ることを決意。
ところが、その最中で今度は謎の少女と遭遇する。
そして何やらその少女曰く、「ここからは出られない」とのこと。
そんなはずはないと入り口に向かう陽子だが、少女の言う通りマジで出られない…。
一体この病院は何なのか、果たして無事に病院から脱出出来るのか。
シナリオ選択型の探索ホラー
本作は4人のヒロインに個別シナリオが用意された「シナリオ選択型」のRPG。
各ヒロインがそれぞれの理由で譜音病院に集結し、徐々にその真相が明らかになっていく。
シナリオをクリアすると監獄(拠点)へと移動し、そこからまた別のシナリオへ…という流れだ。
ちなみに前述したが、本作はホラーとは言ってもコミカルな雰囲気が漂う明るい作品。
全然怖くないのでホラーが苦手な人でも楽しめるだろう。
ゲームとしては横スクロールで病院内を彷徨う探索ゲー。
マップ内に配置されたアイテムを拾ったり、イベントを回収しながら物語が展開されていく。
また病院内には謎の大男が徘徊しており、遭遇すると鬼ごっこが開始される。
そうなると隠れてやり過ごす羽目になるのだが、もし大男に触れてしまうと戦闘へと移行する。
こんな感じでスキルやアイテムを駆使して戦うターン制のコマンドバトル。
特別変わったシステムみたいなものはないが、逃げることが出来ないというのが特徴的。
正気度(HP)を気にしながら大男を倒し、追跡の魔の手を逃れよう。
CGの画力が高い
画像を見て分かる通り、本作はCGの画力が非常に高い。
微妙に思ったCGなんかはほとんどなく、どのCGも絵だけで股間が反応する破壊力を秘めている。
またおっぱいのサイズも貧乳、美乳、巨乳と幅広くをサポート。
個人的な性癖からしてふたなりがあるのも嬉しいポイントだったりする。
あとはCGとは関係ないが、ドットエロが豊富なのも本作の魅力の一つ。
イベントごとにしっかりとドットが作り込まれており、エロに限らず全体的にドットは良質。
物語の没入感を高めるスパイスとして機能している。
大ボリュームなエロ
本作の基本CG数は59枚、そして差分は約700枚。
さらにはドットエロの種類も多く、エロのボリュームは間違いなく価格以上となっている。
またCGの使い回しが一切なく、イベントごとに初見のCGが楽しめるのも嬉しいポイント。
非エロのCGなんかも凝っており、製作者さんの気合いを感じることが出来る。
笑えてグッとくる物語
コミカルというのは最悪スベり倒して見ていられない感じになるが、本作にはそれがない。
笑わせるシーンではしっかり笑わせてくるし、かといって終始ふざけてるってわけでもない。
この辺の緩急が上手く、笑いと心に響く感じが見事に両立を果たしている。
極力ネタバレはしたくないので抽象的にはなるが、物語の没入感はかなり高め。
個人的には画像の「果無立奈美」がお気に入り。
感想:BADポイント
逃走時の画面が赤過ぎる
大男から逃げる際の画面演出がとにかく赤い。
おそらくあえて見えにくくしてるんだとは思うが、それにしても赤過ぎる…。
単純に目が疲れるし、もう少し控え目でもよかったのかなって印象。
オプションでオフに出来たら嬉しかった。
ゲーム性はあるようでない
本作は探索要素、収集要素、ショップ、戦闘などゲーム性はあるにはある。
しかし悪く言ってしまえばどれも底が浅く、ゲームをしてる感はあまり感じられない。
あくまで「物語やエロイべントを見る作品」という印象で、ゲーム部分の満足度は少し低め。
ただ物語が面白いのでチャラになっている感はある。
マップが少し複雑
マップを見ればそうでもないが、見ないで彷徨うと「あれ?」ってなる。
なら見ればいいだけの話なのだが、本作のマップはアイテム扱い。
メニューからいちいち使うのが面倒臭く、結局は見ずに感覚で歩いてしまう。
ワンボタンで呼び出せたら嬉しかった。
感想まとめ
総評としては神ゲー寄りの「良ゲー」。
物語が非常に素晴らしく、笑えたり熱くなれたりと感情を揺さぶってくるタイプのナイスな作品。
全ヒロインのキャラが見事に立っており、影の薄いキャラは敵側も含めてほぼ皆無。
よってキャラに愛着が湧きやすく、ホラーゲームでありながら終始癒やしを感じることが出来る。
またエロに関してだが、何と言ってもCGの使い回しが一切ないことに驚愕。
これによって全シーンに新鮮味が生まれ、「もっと見たい」とつい時間を忘れてプレイしてしまう。
この記事で何度も言っているように、没入感の高い名作RPGと言えるだろう。
しかし注意点として、本作のゲーム性にはあまり期待しない方がいいのかもしれない。
あくまで本作のメインは物語であり、ゲーム部分はおまけといった印象。
ただそれを踏まえてもおすすめの作品であることに違いはない。
以上、読んでくれてありがとう!
コメント